白猫その後

shurayayoi2007-07-20


だいぶ更新怠ってしまいました。大和のこととかほとんど書いてないので、そっちの方も書きたいんですけど、まあそっちは妹に任せるとして(人任せ主義万歳)。


このサイトを見ていただいている方にはたぶん分かると思うのですが、うちの近所にマンションがあって、その外にみすぼらしい白猫が住み着いているのです。その白猫については「白猫」で検索かけていただくと出てきますが、ちょっと今までの経緯をまとめてみたりなんかして。
最初そいつは本当に汚くて、それでも下校中の女子高生やら工事現場のおっちゃんやら買い物帰りのおばちゃんやらとなかなかに人気のある奴でした。この猫というのがすごく人懐こくて、「にゃ〜ん」と鳴いては足元にすり寄ってくるのが可愛くて。いやブサイクなんですけどね(ひでえ)。ただしぐさがすごく可愛かったんです。だからでしょうかねー、餌をあげてたりしてた人が多かったみたいなんです。
ある日その猫が住み着いているマンションに、「猫に飼を与えないでください」という張り紙が。餌っていう字間違ってるっちゅーねん、というツッコミはこの際無視してくださいまし。まあそのマンションの住人としては、「そこらへんの野良猫が住み着いてもらったら困る」っていうことだったんでしょうねえ。さすがに僕も「そんなのひどいじゃないですか!」と直接書いた人に抗議するほど善人ではなかったわけですが、猫のことは多少不憫に思っていました。きっとこれも小梅を飼ってなかったら、みすぼらしい汚れた猫のことなんか見向きもしなかったんでしょうけど。本当現金だ。でもやっぱり猫を飼ったら猫好きになるというか、他の猫まで気になってしまうのが人情でして。実のところ僕もこっそりと餌をやったりしていたのです。
何日か経って、その張り紙が外されました。まあだからと言って餌をやっていいと言われたわけではないので、今までどおりこそこそと餌をやったりしていたのですが(後になってちゃんと定期的に餌をあげている人がいると分かってやめました)、ある日そのマンションの外に猫トイレが設置されました。といってもきちんとしたトイレではなく、あまり猫についての知識がない方が作りましたといった感じの(相変わらず失礼な話なわけですが)即席トイレでした。ある日ダンボールに使い古した感じの布団か何かを敷き詰めた即席ベッドも設置されました。そのマンションの住人がその白猫を撫でていたのを見かけました。白というよりも黒に近かった毛並みはちょっと灰色に近くなり、痩せっぽちだった体もだんだん肉がついてきました。


しかししばらく経って、また肉がだんだん落ち、毛並みが汚くなっていきました。耳の先はダニにやられているのか真っ黒にただれ、鳴く声もかすれてほとんど出ない状態になりました。目の色もなんとなくおかしく、今考えてみるともしかして目が見えていなかったのかもしれません。今まで人が来ると足元にすり寄ってきたのにぐったりと丸まって寝ているだけになりました。そしてある日猫の姿がまったく見られなくなりました。マンションからトイレがなくなり、ベッドがなくなりました。猫の痕跡が全くなくなりました。
あれから白猫がどうなったか分かりません。話も聞きません。そのマンションを覗き込んで白猫の様子を見るのがいつの間にかなんとなく日課になっていたのに、今はもう何もないわけです。その猫がどうなったのか、ただそれだけが今は知りたいです。まーこの状況からして分かりきってることなのですが、やっぱりもやもやしたものを抱えたままなのは嫌なわけです、はい。


長文失礼致しました。読んで下さった方、ありがとうございました。
※画像の猫はイメージ映像(なんじゃそりゃ)です。さすがに他人のマンションの門扉を堂々と撮れるほど根性は座ってはいなかった……(画像は相変わらず適当に拾ってきた画像なので、問題があるようでしたらすぐに削除致します)